妊活を始める際に、摂取しておいた方が良いと言われる葉酸。
なぜかというと、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発生リスクを下げるためです。
ですが、葉酸はそれだけではなく、妊娠の確率をアップさせる効果もあることが海外の論文で発表されています。
今回は、葉酸が妊娠にどんな影響を与えるのかということを書いてみました。
妊活時、葉酸サプリ摂取で妊娠確率アップ
葉酸は体の機能を維持するために必要なビタミンです。
実は、この葉酸が不足すると女性の生殖機能にとても大きな影響を及ぼします。
というのも、葉酸不足によって、生理不順になったり、ひどくなれば、排卵障害、黄体ホルモンの分泌異常が起こりやすくなり、不妊の原因になってしまうのです。
これに関しては、実際に葉酸サプリと妊娠率の関係がデンマークで調査されており、葉酸とマルチビタミンを摂取した人と、摂取しなかった人では、しっかりと葉酸サプリを摂取していた人の方が高い妊娠率を示しています。
また、葉酸サプリを使用している中で、特に生理周期が不順(生理周期が27日未満or30日以上)である人が妊娠率が高かったという結果に。
葉酸サプリで質の高い卵子が育つ可能性アップ
また、別の研究では、卵子の成熟度をアップさせることに葉酸が貢献している可能性がわかったとのこと。
この研究は、体外受精の症例で、葉酸サプリを摂取している人と摂取していない人では、卵胞の中の液体の葉酸濃度と、ホモシステイン濃度、平均の卵胞の大きさに違いがあったという。
葉酸サプリを服用していると、血中の葉酸濃度が高くなるだけでなく、卵胞液内の葉酸濃度も高くなり、悪玉アミノ酸のホモシステイン濃度は低下。
これにより、卵子の成熟度が上がり、質の高い卵子が発育する可能性があるということが報告されています。
悪玉アミノ酸のホモシステイン濃度が高まると、胚の発育のに悪影響があり、流産や早産のリスクが高まるというデータがあります。
そもそも、葉酸は、受精卵が細胞分裂・増殖をしていく際に、DNAが正確に複製されるようにとっても重要な役割を担うことがわかっており、葉酸が不足すると、胎児の神経管閉鎖障害などのリスクが上がってしまいます。
また、ビタミンB6やビタミンB12はアミノ酸の代謝にも関わっていることから、この栄養分も不足していると、ホモシステイン濃度が高まってしまうので、葉酸と合わせてこれらもしっかり摂取していきたいところです。
合成の葉酸摂取で黄体ホルモン(プロゲステロン)が上昇!無排卵になるリスクを下げる
食材から取れるポリグルタミン酸型の葉酸は吸収率が50%なのに比べて、葉酸サプリに使われている合成のモノグタミン酸型葉酸は、吸収率85%とよいので、葉酸サプリにはモノグタミン酸型の(合成)葉酸がよく使われています。
ニューヨークの研究では、合成葉酸を摂取している人と、摂取量が少ない人とでは、黄体ホルモン(プロゲステロン)の値が高く出て、無排卵のリスクが約6割低かったとのこと。
葉酸サプリでバランスよく栄養を摂取することで、排卵障害の発生確率を下げ、妊娠率アップが望めるのです。
妊娠を希望するなら1日640㎍の葉酸が必要
上記であげたように、妊娠するためにはとっても重要な葉酸。
生まれてくる赤ちゃんの先天性異常のリスクを下げるためにもとても大切なのですが、その前に、妊娠するためにもとても大切な栄養素なんですね。
そして現代の日本での食生活では、妊娠時の葉酸摂取量は480㎍、妊活中は、640㎍が推奨されています。
しかし、20代〜40代の女性の食事だけでの摂取量は、240㎍にも満たないことが多くなっており、葉酸サプリの摂取が必要になっています。
妊娠に必要な葉酸とその他の栄養が含まれたおすすめ葉酸サプリメント
今では葉酸サプリを飲まない人の方が少ないと言ってもいいほどで、妊活や妊娠を希望した時にはとっておきたい必須栄養素になっています。
妊娠に必要な葉酸とその他の栄養が含まれた葉酸サプリメントは今、たくさんありますよね。
私は、IVF(体外受精)でとても有名な不妊治療専門の病院に通っていたのですが、そこでおすすめされて飲んでいたのは、エレビットという葉酸サプリでした。
他にも飲んだものはあるのですが、葉酸の含有量が高かったのはこのエレビット。
なんと他の葉酸サプリが400㎍程なのに対して、エレビットは800㎍という含有量なんです。
私も思いました〜!
でも話を聞き、不足してしまう恐ろしさを考えると、しっかり取れていいなと思ったのです。
日本人女性の7割が葉酸を利用しにくい遺伝子を持っているらしいのですよ。飲んでも全て利用されるわけではないと言うところには注意したいですね。
それに加え、葉酸は水溶性のビタミンのため必要以上に摂取しても尿として排出されるようになっているので、もし多かったとしても心配しなくて大丈夫なんですね。
基本的に葉酸は食事からならいくら摂取してもよく、葉酸サプリから摂取する1日の上限量は1000㎍なのでエレビットの含有量は気にすることはありません。
むしろ足りないことの方が妊娠のための体作りにも、赤ちゃんにも良くないので、不足しないように摂取できるのはエレビットの良いところです。
また、葉酸の働きを良くし、卵子の質をアップさせてくれるビタミンB6やビタミンB12もバランスよく配合されているのも妊活時には注目ポイントです。
その他、妊活中に特化した葉酸サプリも今、いろいろと出てきていますよね。
妊活中におすすめなサプリはこちらでも紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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妊活時に葉酸摂取は妊娠確率アップさせるについてのまとめ
今回は、妊活時期に葉酸を取ることによって妊娠確率がアップするということについてまとめました。
葉酸サプリは、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発生リスクを下げるためだけのものではなく
と言う効果が期待できるということがわかりました。
私もはじめ、葉酸は赤ちゃんのためのものだと思っていましたが、それ以前に妊娠の確率をアップさせてくれる栄養なのだと知ることができました。
なので妊娠に向けて治療をしている時でも子宮内膜を厚く育てるぞ!っとしっかり葉酸サプリを摂取していました。
妊娠への近道&赤ちゃんのために、あなたも妊活をしている、もしくはこれから始めようと思っているなら、必ず葉酸サプリを摂取するようにしてくださいね!